自転車屋の廃業

これまで公私にわたりお世話になっていた自転車屋さんが年内でお店を畳むとの話を聞いた。

独立開業の以前、ホームセンターで自転車の販売修理をしていた際、お客さまより「近所の自転車屋さんが廃業しちゃったもんで…」というセリフを頻繁に耳にしていた。

わざわざ車に自転車を載せて遠路はるばるホームセンターまで持ち込む労力は馬鹿にはならないだろうが、自転車店の減少がそうしなければならない切実な問題となっているのを薄々と感じていた。

確かに、Google Mapで自転車屋と検索すると、市内のけっこう広い地域に自転車屋が一軒もないという事実が可視化される。
その現実を見て私が自転車出張修理の仕事を開業するきっかけにもなったのだけれど、地元に根を下ろして堅実な商いをしていた老舗の自転車屋さんがまた廃業すると聞くと「いやいや…この業界どうなっちゃうのかね…」と同業者としては心穏やかにはいられない。

周りを見回すと暗澹たる状態の自転車業界。周回遅れと言われて久しい。
だけれど、将来を見てみると自転車のような乗り物(形は変わるかもしれない…)は今後無くなることはないし、無くならない以上それを修理するマンパワーは必要となる。
決してAIにとってかわられる仕事ではないのだから、中小の自転車屋が減少していく今、ある意味においてはブルーオーシャンとも言っても過言ではない。

私としては周りのお店が減るのは商圏が広がるチャンスではある。だけれども正直言って浮かれた気持ちにはなれない…複雑な心持ちだ。

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